富山の女性の暮らしを繋ぐフリーマガジン「Lien(リアン)」

遺言書・エンディングノートのススメ

「相続」というものを考えるとき、遺された財産を「どう山分けするか」ということではなく、故人が、一生涯かけて培ってきた財産を「どう引き継いでもらいたいと思っていたのだろうか」あるいは、遺された方が「それをどう引き継いでいくのが良いのか」を考えることが非常に大切です。
つまり、そこにあるのは、お互いを思いやる「心」です。前回までにご説明をした「法律」や「税」などは、その次の問題。

●「心」を伝える「相続対策」
①遺言書は家族へのラブレター
遺言書なんていうと、「難しそう」「死に支度みたいで嫌だ」、なんて思いますか?
確かに、有効な遺言書を書くのは法律上、なかなか難しいもの。ただ、その意義は大きいんです。
遺言書があれば、故人の想いが伝わりやすいため、その後のトラブルを避けやすいですよね。また、遺言書を書くと、「自分が家族をどんな風に思っているか」に逆に気づき、家族との関係がさらに良くなった、という声も聞かれます。
家族が、自分の遺した財産のために喧嘩をし、離れて行ってしまうなんて言う最悪の事態を避けるために、そして、それ以上に自分の「想い」を伝えるもの。それが、「遺言書」です。
書き方や法律上の難しいことは、私たち行政書士などのプロに任せてください!
②「エンディングノート」をご存知ですか?
【表1】で、身近な方が亡くなったときに困ることの一例を挙げておきました。こんなこまごまとしたことまで、遺言書に書くのはなかなか難しいと思います。そういう場合に役に立つのが「エンディングノート」です。
ご自分の思いや生い立ち、財産や葬儀に関しての希望。さらには、万が一の際には、誰に連絡してほしいか、そしてその連絡先など。そういった細々とはしているけれども、遺された家族が実際に困ること、そういったことをここに書いておくのです。

●まとめ
「遺言書」や「エンディングノート」を書くことがすべてではありません。お盆やお正月など、ゆっくりと顔を合わせてお話ができる機会に、ご家族でお話が出来ればすごく素敵なことだと思います。その上で、こういったツールを利用して、ご家族へ、「想い」を伝えていけるような、そんな方が増えてくることを願ってやみません。

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吉村征一郎先生

プロフィール

長野県上田市生まれ。富山大学経済学部経営法学科卒。富山大学を卒業した後、オーバードホールで舞台技術の仕事に就く。その後、不動産業に転職。現在は独立、不動産業と行政書士の業務を行う。37歳。

行政書士事務所Stepup

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